ミーハーに生きる。

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2017年7月21日 尾野真千子が語るテレビドラマ 自分用記録メモ

ずいぶん前の講演会だけど、無くしてたと思ったメモが出てきたので、自分の記録用に。

 

早稲田大学演劇博物館 2017年度春季企画展

「テレビの見る夢−大テレビドラマ博覧会」記念イベント

尾野真千子が語るテレビドラマ 『カーネーション』を中心に】

2017年7月21日(金)18:30−20:00早稲田大学大隈記念講堂 大講堂

 

《講演メモ》

尾野真千子さん、岸和田の祭り(だんじりの)うちわを持って、NHK田中健二ディレクターと登場。

・観客の携帯が鳴る。オノマチ「鳴ってるよー、だれかー」場が和む。

カーネーション』について

・朝ドラに出たのは、親孝行したいなと思って。朝ドラはプレミア。

・役はオーディション。年齢は20〜30歳までで募集。実は、オノマチに受けてもらいたくて30歳まで広げた。脚本の渡辺あやさんは『火の魚』で一緒にやってる。自由に関西弁使えて、「〜あ?」みたいなのができる。イキがいい関西の姉ちゃんをできるのはオノマチしかいない!と満場一致。

 

〜映像流れる『カーネーション』勘助の戦死〜

・オノマチは勘助がいちばん好きな役だった。死んだ時がいちばん泣いた。勘助とずっと一緒だったから。

・「死」が終わりではない。

・「泣くスイッチはありますか?」→オノマチ「企業秘密です 笑。でも、何も考えてない」

・途中で演技をやめた。喜怒哀楽が糸子と似ていた、同一していたから。

・糸子とのギャップ。印象が重なる。芝居は繊細なのにガサツなところしか見せてこない。ケータイゲームばっかりしてる 笑

・半年間。今となっては楽しい思い出。

・テレビドラマは一度放送したら終わりという覚悟でやっているのに、5年も経っている作品を講演会で扱ってくれるのはうれしい。

 

〜映像流れる『カーネーション』夫の戦死〜

・子ども2人を両手に抱えこんだのは、地震の時の姉をお手本にした。

だんじりを前にして泣くシーンは、本当に泣けなかった。ほぼ脚本のト書き通りに演じていた。ロケで100人くらい人が集まってしまった。すごくトイレに行きたくて、カットかかって泣いたまま「おしっこー!」と叫ぶオノマチ。「感動的なシーンなのにごめんなさいねー笑」

・戦後の日本を作ってきたのは母性。

プログレッシブカメラを使用。美術技術の人推薦機材。色鮮やかで繊維の肌理までまで見れる。

 

〜映像流れる『カーネーション』周防さん告白シーン〜

・糸子は洋裁しているのにずっと和装だった。周防さんに会いにいく時洋装になる。

・オノマチ「アップのシーンが多くない?」肌荒れてたから化粧が濃い(厚塗り)

・糸子の「恋愛」は周防さんだけ。

・周防さんのキャスティング。糸子の夫役オーディションで綾野剛に出会う。イメージに合う役がなかったけど、すごいよかったからどこかで出て欲しかった。周防さんにはモデルがいて、めっちゃマッチョ 笑。脚本の渡辺さんは、プロデューサーと綾野さんが食堂で話しているのを見てOK! プロデューサーが長崎出身だから長崎弁だった。

・オノマチは『mother』で綾野くんと共演。2人とも180度違う役だった。

綾野剛はすごい苦労していた役だった。

 

〜映像流れる『カーネーション』オノマチ編ラスト回〜

・ミシンのシーンは台本にはなかった。オノマチが最後にミシンに触りたいと提案。「カーネーション=ミシン」だったから。ポスターと同じようなカットで。

・実際のクランクアップは勘助母が亡くなるシーン。

・芝居に対して「最終回だから!」という気持ちはない。この後夏木マリさんに引き継ぐし、いつも通りに。

・撮影期間は9ヶ月間くらい。(通常は5月〜2月いっぱい)

・役の引き継ぎについて。年齢はメイクで見た目だけ。

・いろんな人たちが力を入れていた。佐藤直紀さんのサントラが素晴らしい!

 

〜映像流れる『カーネーション』糸子がミシンと出会う(ミシンだんじり)〜

・ぶっ飛んだ演出。キラキラ感すごい。リアリズム捨ててる 笑

・台本に「ミシンを引っ張っている男たち」とあり、割とト書きに書いてある。

・オノマチ「なんで走るの?」納得いかなかった。今観ても変なシーン 笑

・グリコみたいなジャンプ。別でスタジオ撮影。いちばん恥ずかしかった。

・田中Dにとっては頑張ったシーン。糸子がミシンと一体化していくシーンで印象的。

 

・「カーネーション」:糸子は植物。岸和田に根をはって生きていく人。「母」の象徴。モデルの小篠綾子さんが亡くなる時、三女がカーネーションを持ってきたのは実話。

・あんまり子育てしないヒロイン。よく泣いてよく笑う。よく寝転がる。舌打ちする。→朝ドラヒロインとしては画期的なキャラクターだった。

 

・オノマチの台本は真っ白。書いてある通りに演じた(メモとかしなかったということ)。『カーネーション』以降は台本いじらなくなった。

・本を読む段階ではどうなるかわからない。その場でやってみて「これやりたい」が出てくる。

小林薫さんのビンタシーン。「本当にビンタしてください!」「おもろいな! オレのビンタは痛くないから」って言ってたのに、うそ!本当に痛い!モミジ出てた!!と、オノマチ。

・昔からちゃんとぶってもらわないとできない。実際にした方が周りの反応がリアル。特に妹たちは子役だったから驚いた顔は本物。

・クリスマスケーキのシーン。どうなるかわからない緊張感がいい方に転ぶ。そんなシーンだった。

 

・ディレクターは6人くらいで、半分くらいは田中Dが担当。

・No.1シーン:田中D「デパートのシーン。制服の」(※売り込み行ったとこだったかな?) オノマチ「初回で歌ったとこ。初のレコーディング。音痴!ものすごい細かい編集した。笑」

・テレビインテレビの演出。台本に書いてあった。循環、サイクルがテーマ。

・舞台からお二人退場。オノマチ、うちわ振りながら「行っちょいでー!」

 

以上。

 

《感想》

オノマチが本当に素敵だった!(髪の毛キレイ)『カーネーション』はリアルタイムできちんと観ていなかったので、この講演会の時は正直わからないシーンも多かった。けどその後、再放送で観てがっつりハマりました。講演会当日、結構長尺でドラマを流してたんだけど、全員が見入っていて、なんならまた感動している人も多くて、本当に愛されている朝ドラなんだなと。朝ドラって(いい意味で)マンネリ感、捨て回的なものがあるけど、カーネーションはそれを感じなかったな。講演会でも触れてた、初回と最終回が繋がって、テレビインテレビになる終わりがキレイで好きだったな。*1 

「大テレビドラマ博覧会」のイベントは結局3つ入れたけど、どれも面白かった! ぜひまたやってほしい。

*1:嵐のハワイライブで、ヘリで来てヘリで帰っていくのも美しかったなぁ。